Witcherの世界

世界観 - World Description

 

 

この世界は両手を挙げてお前を歓迎してくれるような優しいところでは無い。

そう、身をもってこの世界の厳しさを体験することになるだろう。

不用心な者、素直な者、警戒心の薄い者は、挨拶代わりに弓が静かにお前の喉を狙い、刃があばら骨の間に滑り込むことになる。

エルフ達は他の種族から身を隠しながら自分たちのテリトリーを守っている。

彼らが住む森に近づいたり、誤って足を踏み入れようものなら、隠れて待ち伏せをしているエルフ達に突然襲撃されることだろう。

ドワーフ達は山中の砦やスラム街に居を構えてバリケードを築き、世界から自分たちを隔離することを選んだ。

ノーム達は「亜人間のカス」と蔑まれており、彼らの低い背が頭を失うことで更に低くなりかねない境遇にあった。

一方で人間達はほとんど変わることのない暮らしを送っていた。

つまり誰もがエゴイストで自己中心的で、誰かの不幸を望み、あるいは誰かを不幸に陥れてでも、それを如何に自分の利益に繋げられるのかを考えているのだ。

北方王国連合の住民達は、多大な犠牲を払ってようやく勝ち得た対戦の勝利に酔いしれており、また大戦前のように王国間の領土問題を口汚く言い争うようになっていた。

つい最近まで共に戦った仲間であることなど忘れ去ってしまったかのように。

ニルフガード帝国が軍の再編成を終えてその陣容を回復させているのに、この北方王国連合の内情はとても愚かしいものだ。

人間は「失敗から学ぶ」ということの本当の意味を理解していない。

各地で先の大戦による大虐殺や争乱、治安の悪化などの戦禍が未だに深い爪痕を残し、森はおろか街道にまでビーストやモンスター、はては悪魔までもが跋扈していた。

しかし、この状況はモンスタースレイヤーたるウィッチャーにはむしろ良い報せだ。

ウェアウルフやグラベイアを狩ることで日々の糧を得られ、山の小道の安全を確保することは新しい服を買う金を得られるし、暴れ回るストリガを捕獲するために二晩を共に過ごすことさえも仕事になるのだ。

しかし依頼主が報酬をきちんと支払ってくれるとは限らない。報酬のかわりに後ろから弓矢が飛んでくることさえあり得るのだ。

危険と向き合うことを生業とする者ならば、どんなことからでも生き抜くための教訓を得るのだ。